インスタグラム
神戸で会社を立ち上げて14年間、中小企業の集客支援をしてきた経験から断言できます。飲食店の集客に、高額なホームページは必要ありません。Instagramのアカウントさえ正しく設計すれば、それで十分です。
ただし、「ただ料理の写真を投稿するだけ」では、集客には繋がりません。これは断言できます。
「インスタをやっているのに、なかなか新規のお客様が来ない」「何を投稿すればいいか分からない」とお悩みの飲食店オーナー様は多いのではないでしょうか。そのお気持ちは痛いほどよく分かります。
重要なのは、インスタを「ホームページ」として設計し直すことです。本記事では、WEBマーケティングの現場から見えてきた「成功する飲食店のインスタ運用の共通点」を、具体的な投稿内容と運用のコツとともにご紹介します。
【この記事の結論】飲食店のインスタ集客を成功させる3つの鉄則
- 鉄則1:インスタを「ホームページ化」する
プロフィールとハイライト機能を徹底的に活用し、営業時間やメニュー、店内の雰囲気といった情報を整備することで、お客様が来店前に抱く「不安」を解消します。- 鉄則2:役割の異なる「3つの投稿タイプ」を使い分ける
ブランディングを担う「フィード投稿」、リアルタイムな情報発信の「ストーリーズ」、新規顧客にリーチする「リール動画」をバランス良く投稿し、多角的にお店の魅力を伝えます。- 鉄則3:「継続と分析」で運用を最適化する
無理のない範囲で投稿を継続し、「保存数」や「プロフィールへのアクセス数」といった指標を分析します。反応の良い投稿の傾向を掴み、改善を繰り返すことが成功への近道です。

目次
インスタは飲食店の「ホームページ代わり」になる
なぜ飲食店にとってインスタが最強の集客ツールなのか
今の消費者、特に20〜30代の潜在顧客は、食事のお店を選ぶ際に「グルメサイトで検索 → インスタで雰囲気を確認 → 予約」という行動パターンを取ることが多くなっています。
つまり、インスタは「お店の最終審査」を担う場所になっているのです。料理という「視覚的な商品」を扱う飲食店との相性は、他のどの業種よりも抜群です。しかも、スマホ1台・無料から始められる。経営者としてこれほどコスト優位性の高い集客手段は、そうありません。
Meta社の発表によれば、Instagramの国内月間アクティブユーザー数は6,600万人以上(2023年11月時点)に達しており、その後も利用者数は拡大傾向にあります。飲食店にとって、これだけの潜在顧客にリーチできるプラットフォームを活用しない手はありません。
参考: 【2026年2月版】日本国内・国外人気SNSユーザー数ランキング|X(Twitter)、Instagram、TikTokなど15媒体
「投稿するだけ」では集客できない理由
では、なぜ「料理写真を投稿しているのに成果が出ない」という状況が生まれるのでしょうか。
答えはシンプルです。お客様が来店前に感じる「不安」が解消されていないからです。
初めてのお店に行く時、あなたはどんなことが気になりますか?「場所はどこ?」「雰囲気は自分に合っている?」「価格帯は?」「予約は必要?」「駐車場はある?」——こうした不安が一つでも残っていると、人は「行ってみたい」から「やめておこう」に気持ちが変わってしまいます。
インスタをホームページとして”設計”するとは、この来店前の不安を先回りして解消する情報設計のことです。この視点こそが、成果が出ているアカウントと出ていないアカウントの最大の違いです。
集客に直結するインスタプロフィールの作り方
まずはビジネスアカウントに切り替える
集客を目的とするなら、個人アカウントのままでの運用はNGです。まず土台を整えることが先決。戦略なき投稿は時間の無駄になります。
ビジネスアカウントに切り替えると、以下の機能が使えるようになります。
- インサイト(分析機能)
投稿のリーチ数・保存数・プロフィールへのアクセス数などが把握できる- 予約・電話ボタン
プロフィールからそのまま予約・電話アクションに繋がる- 住所の表示
お店の場所をプロフィールに直接表示できる
切り替え方法はInstagramの「設定」→「アカウント」→「プロアカウントに切り替える」から行えます。業種は「レストラン」「カフェ」など、お店に合ったカテゴリを選んでください。
プロフィール文・アイコン・リンクの最適化
プロフィールはお店の名刺です。 ここで離脱させないことが最初の集客施策と言っても過言ではありません。
プロフィールに必ず入れるべき情報は以下の通りです。
- 店名+エリア名(例:「神戸・三宮のイタリアン」)
- 業態とコンセプトを一文で(例:「食材にこだわる本格ビストロ」)
- 営業時間・定休日
- 予約ページや食べログ・ぐるなびへのリンク
アイコンはロゴ画像を使用するのがおすすめです。プロフィール一覧で認識されやすく、ブランドの統一感が生まれます。
ハイライト機能で「来店前の不安」を完全解消する
ここが、今日お伝えしたい最大のポイントです。
ハイライトとは:ストーリーズは通常24時間で消えてしまいますが、ハイライトに保存することでプロフィールページに常時表示し続けることができる機能です。
ハイライトは、プロフィールページを開いた時に最初に目に入る「一等地」です。ここに、来店前の不安を解消する情報を整備しておくことで、初めてアカウントを訪れたお客様の「行ってみたい」という気持ちを後押しできます。
私が推奨するハイライトの構成は以下の通りです。
- アクセス:駅からの道順を写真で案内(地図だけでなく、実際の景色で)
- 店内の雰囲気:客席・カウンター・個室など、実際の空間を見せる
- スタッフ:顔が見えることで、人柄・温かさが伝わり安心感が生まれる
- メニュー・価格帯:代表的なメニューと価格を明示する
- 入り口の様子:初来店の「ここで合ってるのかな?」という迷いをなくす
- トイレの清潔さ:意外に思われるかもしれませんが、特に女性客が確認しているポイントです
- 予約方法・営業時間:基本情報をまとめて確認できるようにしておく
「トイレまで?」と驚かれる方もいらっしゃいますが、これは私がクライアントの飲食店で実際に効果を確認してきたポイントです。清潔なトイレの写真一枚が、来店の意思決定を後押しするケースは少なくありません。
来店を促す「投稿内容」の作り方:飲食店のインスタで何を載せるべきか
「魅せる・伝える・関わる」3種類の投稿をバランスよく
インスタには大きく分けて「フィード」「ストーリーズ」「リール」の3つの投稿形式があります。それぞれ役割が異なるため、バランスよく活用することが重要です。
| 形式 | 役割 | 投稿内容の例 |
|---|---|---|
| フィード | ブランディング・世界観の構築 | 看板メニュー、季節限定料理、こだわりの食材 |
| ストーリーズ | リアルタイム情報の発信 | 今日のおすすめ、空席情報、期間限定キャンペーン |
| リール | 新規ユーザーへのリーチ | 調理風景、人気メニューの紹介、スタッフ紹介 |
この3種類をバランスよく使うことで、インスタのアルゴリズムにも評価されやすくなります。どれか一つに偏らず、お店の「いつもの様子」が多角的に伝わるよう意識してみてください。
「温度感」を伝える料理写真の撮り方
ここは、私が特に力を入れてお伝えしたいポイントです。
料理写真において、最も重要なのは「温度感の演出」です。写真では「匂い」が伝わらない分、見た人に「美味しそう」「熱々そう」と感じてもらえるかどうかが来店意欲を大きく左右します。
そこで活用したいのが、湯気や煙をあえて映し込むという撮影テクニックです。「出来立て・熱々」というイメージを視覚的に伝えることで、見る人の食欲と来店意欲を同時に刺激できます。
具体的な方法は以下の通りです。
- 料理が提供された直後の数秒でシャッターを切る習慣をつける
- 鉄板・石焼き・土鍋料理は煙の演出が特に効果的
- アングルは斜め45度が湯気を写しやすい
- 光は自然光・窓際を活用することでスマホでも十分な仕上がりになる
「インスタ映えする写真」よりも「食べたいと思わせる写真」を優先してください。高価なカメラや特別な機材は不要です。この「温度感」という一点を意識するだけで、投稿の反応が変わってきます。
投稿の「統一感」がフォロワーを安心させる
フィード全体のトーン(配色・フィルター・構図)を揃えることで、アカウントに「世界観」が生まれます。
世界観が崩れると、信頼感も崩れます。 コンセプトと無関係な投稿が混ざってしまうと、「このお店は自分向けなのか」というフォロワーの判断軸が揺らいでしまうのです。
投稿ジャンルのバランスの目安としては、料理:スタッフや舞台裏:お客様の様子=6:2:2 程度を意識すると、情報量と親近感のバランスが取りやすくなります。
フォロワーを増やす「ハッシュタグ」と「リール動画」の活用術
集客につながるハッシュタグの選び方
ハッシュタグは、インスタ内における「キーワード設計」です。SEO対策と同じ考え方で、関連性の高い組み合わせを意識することが重要です。
ハッシュタグは規模感の異なるものを組み合わせるのが基本です。
- スモール(投稿数〜数万件):「#三宮イタリアン」「#神戸ランチ」などエリア特化型
- ミドル(数万〜数十万件):「#神戸グルメ」「#パスタ好き」など業態・食材系
- ビッグ(100万件超):「#グルメ」「#ランチ」など汎用タグ
特に飲食店で効果的なのは、「エリア名+業態」「駅名+ランチ」といったローカルハッシュタグです。実際に来店できる範囲のユーザーにリーチできるため、フォロワーが増えやすく来店にも繋がりやすい。また、位置情報タグの設定も忘れずに行ってください。
新規客を獲得するリール動画の作り方
リールは、フォロワー以外のユーザーにも表示される「発見タブ」に優先的に掲載される形式です。つまり、リールはオーガニック集客の要です。SEOにおけるコンテンツ発信と同じ考え方で、定期的に発信し続けることが新規顧客獲得に直結します。
飲食店のリールに特におすすめの内容は以下の通りです。
- 調理過程・食材の下準備(プロの技が見える)
- 盛り付けの瞬間(視覚的な驚きがある)
- 鉄板料理がジュージューと焼ける様子(音と映像の組み合わせ)
- スタッフ紹介(人柄が伝わるナチュラルな映像)
尺は15〜30秒を意識し、テンポよく編集することで最後まで視聴されやすくなります。湯気・煙・臨場感のある音は、リール動画でこそ最大限に活きてきます。
インスタ集客を継続させる「運用のコツ」
無理なく続けるための投稿頻度と仕組みづくり
集客において「継続こそ信頼」です。一時的な爆発的発信より、3ヶ月の継続投稿の方が確実に成果に繋がります。
理想の投稿頻度は以下を目安にしてください。
- フィード:週2〜3回
- ストーリーズ:毎日(または可能な範囲で)
- リール:週1〜2回
特にストーリーズの毎日投稿は、フォロワーのフィード上部に常時表示される状態を作り出す効果があります。これはいわゆる「単純接触効果」で、お店の名前が毎日目に入ることで来店頻度とリピート率が高まる仕組みです。
最初から無理な頻度を設定すると続かなくなります。まずは「フィード週2回+ストーリーズ3〜4回」という現実的な目標からスタートしてみてください。
インサイト分析を活用した改善サイクルの回し方
勘ではなく、根拠に基づいた施策。 これは私がクライアントに常に伝えていることです。数値を見ないSNS運用は、羅針盤なしの航海と同じです。
ビジネスアカウントで確認できるインサイト機能では、以下の指標を重点的に見てください。
- リーチ数:何人に投稿が届いたか
- 保存数:特に重要。保存数が高い投稿は「また見たい」と思われているサイン
- プロフィールへのアクセス数:投稿経由でプロフィールを見に来てくれた人数
改善サイクルのイメージとしては、「保存数が高かった投稿のパターン(料理の種類・アングル・時間帯)を把握する → 同じ傾向の投稿を増やす → また数値で確認する」というシンプルなPDCAです。難しく考えず、「反応が良かったものを増やす」という感覚で取り組んでみてください。
フォロワーとのコミュニケーションがリピーターを生む
SNSは「発信」ではなく「会話」です。コミュニケーションなきSNS運用は、看板を置いただけに等しい——これは私がクライアントに言い続けていることです。
具体的に実践してほしいのは以下の3点です。
- コメント・DMへの素早い返信
エンゲージメント率が上がり、アルゴリズム上の評価も高まる- お客様の投稿リポスト(UGC活用)
お客様が自発的に発信してくれた投稿をリポストすることで、信頼感の醸成と拡散が生まれる- ストーリーズの「質問」「投票」機能
「次に食べてみたいメニューは?」など気軽に参加できる問いかけで双方向のコミュニケーションが生まれる
よくある質問
Q:飲食店のインスタ集客はいつから効果が出ますか?
効果が出始めるまでには、最低でも3〜6ヶ月程度の継続投稿が必要とされています。これはSEO対策と同じ感覚で捉えていただくと分かりやすいかと思います。フォロワー数が3桁を超えてくるとインプレッションが増加しやすくなります。焦らず継続することが最大のコツです。
Q:投稿頻度はどのくらいが理想ですか?
フィード投稿は週2〜3回、ストーリーズは毎日(可能な範囲で)が理想です。最初から無理な頻度を設定するより、継続できるペースから始めることを優先してください。
Q:ハイライトには何を入れれば来店に繋がりますか?
初来店のお客様が感じる不安を先回りして解消する情報が最も重要です。「アクセス方法」「営業時間・定休日」「メニュー・価格帯」「店内の雰囲気」「スタッフの顔」を最低限整備してください。加えて、「トイレの清潔さ」と「入り口の様子」の掲載も、初来店の心理的ハードルを下げる上で効果的です。
Q:料理写真を美味しそうに見せるコツはありますか?
最も重要なのは「温度感の演出」です。提供直後に湯気や煙をあえて写し込むことで、「出来立て・熱々」というイメージを視覚的に伝えられます。高価なカメラは不要で、スマホ+自然光で十分です。
Q:ホームページなしでインスタだけで集客できますか?
可能です。ただし、「ただ投稿する」のではなく「ホームページとして設計する」ことが前提条件です。プロフィールの完備・ハイライトによる情報整理・予約リンクの設置・継続的な投稿によって、インスタ単体で新規集客を完結させている飲食店は多数あります。重要なのは「発信」ではなく「設計」です。
まとめ
飲食店のインスタ集客を成功させる鍵は、「ただ投稿する」から「設計して運用する」への意識転換にあります。
まず今日から取り組んでいただきたいのは、プロフィールとハイライトの整備です。これだけで「来店率が変わった」とおっしゃるクライアントを、私は何社も見てきました。お金も時間も、大してかかりません。
インスタをホームページ代わりに設計し、来店前の不安を徹底的に解消する。そして温度感ある料理写真と継続的な運用によって、「見るだけ」のフォロワーを「来店するお客様」へと変えていく——この流れを、ぜひ一歩ずつ実践してみてください。
弊社では、飲食店向けのインスタ集客のご相談から、運用のインハウス化(自走できる仕組みづくり)まで伴走支援しております。「何から始めればいいか分からない」という段階からでも、お気軽にご相談ください。


