MEO
神戸でWEBマーケティング会社を14年間経営していると、地域に根差したビジネス、特に整骨院・接骨院の先生方から「最近、ホームページからの新規予約が減ってきた」「近隣に新しい院ができて、患者さんの流れが変わった気がする」といった切実なご相談をいただく機会が少なくありません。
そのお気持ちは、同じ経営者として痛いほどよく分かります。
実は、その課題の多くはGoogleマップを活用したMEO対策で解決できる可能性があります。
MEO対策は、今や地域集客に不可欠な施策であり、広告費をかけずとも始められる非常に費用対効果の高い手法です。
この記事では、数々の中小企業の集客を支援してきた専門家として、整骨院・接骨院の先生方が明日から実践できる具体的なMEO対策の手順を、成功のポイントから注意点まで、分かりやすく解説します。
【この記事の結論】整骨院・接骨院のMEO対策 | 成功の5つのポイント
| 課題・疑問 | 解決策・ポイント |
|---|---|
| 患者さんはどこで院を探すのか? | 「地域名+症状」(例:神戸市 腰痛)でGoogleマップを検索。ローカルパック(地図と3院の情報) に表示されることが集客の鍵 |
| 何から始めるべきか? | Googleビジネスプロフィール の登録とオーナー確認を完了。無料で始められます |
| 最も重要な設定は? | NAP情報の完全一致(院名・住所・電話番号)。全ての媒体で一字一句違わずに統一することが必須 |
| 効果を最大化するには? | 口コミへの誠実な返信、写真・動画の定期更新、投稿機能での情報発信を継続的に実施 |
| 注意すべきことは? | 「治る」「No.1」などの効果効能の断定や、不正な口コミ投稿はペナルティリスク。柔道整復師法に基づく広告ガイドラインを遵守 |

目次
なぜ今、整骨院・接骨院の集客にMEO対策が必須なのか?
MEO対策の重要性は年々高まっていますが、「なぜそこまで重要なのか?」を経営者視点で理解することが、成功への第一歩です。ここでは3つの観点からその必要性を解説します。
患者さんは「地域名+症状」で検索しているという事実
体の不調を感じた時、多くの患者さんがスマートフォンで何と検索するか想像してみてください。
「神戸市中央区 腰痛」「三ノ宮駅 肩こり」といった「地域名+症状」での検索が圧倒的に多いのが現実です。
このような検索が行われた際、Googleの検索結果画面で最も目立つ場所に表示されるのが、地図と3つの院の情報がセットになった「ローカルパック」と呼ばれるエリアです。
ここに自院の情報が表示されるかどうかで、患者さんの目に留まる機会は劇的に変わります。
MEO対策とは、まさにこの「一等地」に自院を表示させるための施策なのです。
大手ポータルサイトよりも上位に表示される可能性
多くの先生方が悩まされているのが、潤沢な広告費を投下する大手ポータルサイトの存在です。
通常の検索結果(SEO)でこれらのサイトより上位に表示させるのは至難の業と言えるでしょう。
しかし、MEO対策が狙うローカルパックは、通常の検索結果や広告枠よりも上に表示されます。
つまり、Googleビジネスプロフィールを適切に運用すれば、大手サイトよりも目立つ場所に、しかも無料で自院の情報を掲載できる可能性があるのです。
これは、限られた予算で集客効果を最大化したい地域密着型の整骨院・接骨院にとって、非常に大きなメリットと言えます。
SEO(ホームページ集客)との違いと相乗効果
MEOとSEO(検索エンジン最適化)は、しばしば混同されがちですが、目的が異なります。
| 項目 | MEO対策 | SEO対策 |
|---|---|---|
| 主戦場 | Googleマップ | Google検索結果 |
| 目的 | 「地域名+〇〇」でのマップ上位表示 | 幅広いキーワードでのHP上位表示 |
| 対象 | Googleビジネスプロフィール | ホームページ |
この二つは対立するものではなく、連携させることで相乗効果を生み出します。
例えば、Googleビジネスプロフィールとホームページに記載する院名、住所、電話番号(NAP情報)を完全に一致させることで、Googleからの信頼性が高まり、MEO・SEO双方の評価向上に繋がります。
MEO対策でまず見つけてもらい、ホームページで詳しい情報や先生の人柄を伝えて来院に繋げる。
この流れを作ることが、現代のWEB集客の王道です。
MEO対策の第一歩!Googleビジネスプロフィールの最適化手順
MEO対策の土台となるのが「Googleビジネスプロフィール」です。
ここでの情報設定が、後の集客効果を大きく左右します。
まだ登録がお済みでない方も、すでに登録済みの方も、以下の手順に沿って最適化を進めましょう。
まずは自院の情報を登録・オーナー確認を完了させる
Googleビジネスプロフィールは、誰でも無料で登録・利用できます。
- Googleアカウントの作成: まずはGoogleアカウント(Gmailアドレス)を用意します。
- ビジネスプロフィールの登録: Googleで「Googleビジネスプロフィール」と検索し、画面の指示に従って院の情報を入力します。
- オーナー確認: 登録後、Googleからハガキが郵送されるなど、いくつかの方法でオーナー確認を行います。この確認を完了しないと、口コミへの返信や情報の編集ができないため、必ず完了させてください。
この最初のステップを確実に踏むことが、全ての始まりです。
→無料の Google ビジネス プロフィールを使ってアピール
NAP情報と営業時間は「完全一致」が鉄則
MEO対策において最も重要と言っても過言ではないのが、NAP情報の統一です。
NAP情報とは?
- Name:院名
- Address:住所
- Phone:電話番号
この3つの情報を、Googleビジネスプロフィール、ホームページ、SNS、各種ポータルサイトなど、インターネット上に存在する全ての媒体で、一字一句違わずに統一する必要があります。
よくある失敗例:
- 表記ゆれ: 「〇〇整骨院」と「〇〇接骨院」、「1-2-3」と「1丁目2番3号」
- 全角/半角の違い: 「ABCビル」と「ABCビル」
- 電話番号: 「078-123-4567」と「0781234567」
このような僅かな違いでも、Googleは「別の情報」と認識してしまい、評価が分散・低下する原因となります。
今すぐ、全ての媒体の情報をチェックし、完全に一致させましょう。営業時間も同様です。
カテゴリ設定で「何をしてくれる院か」を明確に
カテゴリ設定は、Googleに「自院がどのようなサービスを提供している場所か」を正確に伝えるための重要な項目です。
- メインカテゴリ: ご自身の院に最も適した「整骨院」や「接骨院」などを設定します。
- 追加カテゴリ: メインカテゴリだけでは伝えきれないサービスを補足します。「鍼灸院」「整体院」「カイロプラクティック」など、提供しているサービスを複数設定しましょう。
この設定を正しく行うことで、「神戸市 骨盤矯正」といった、より具体的なニーズを持つ患者さんの検索にヒットしやすくなります。
「属性」機能で他院との差別化を図る
「属性」は、院の設備やサービスの特徴をユーザーに分かりやすく伝えるためのチェック項目形式の機能です。
設定できる属性の例:
- 予約: 予約可能、オンライン予約
- 設備: 駐車場あり、Wi-Fiあり
- その他: 女性スタッフ在籍、クレジットカード対応
これらの情報は、患者さんが来院を決める際の重要な判断材料となります。
特に「駐車場あり」や「女性スタッフ在籍」などは、患者さんの来院ハードルを下げる強力なアピールポイントになります。
提供しているサービスや設備は、漏れなく設定しておきましょう。
患者さんに選ばれる!MEO効果を最大化する運用術
Googleビジネスプロフィールの設定を最適化したら、次は「運用」のフェーズに入ります。
情報を新鮮に保ち、患者さんとのコミュニケーションを活性化させることが、競合との差をつける鍵です。
口コミは最大の資産。依頼のコツと誠実な返信術
MEO対策において、口コミの数と質は検索順位に大きな影響を与える要素です。 ポジティブな口コミは、未来の患者さんにとって何よりの信頼の証となります。
口コミを増やす自然な依頼のコツ:
- 施術に満足いただけたタイミングで「もしよろしければ、Googleマップでの評価にご協力いただけますか?」と口頭でお願いする。
- 受付に、口コミ投稿ページに直接飛べるQRコードを設置したPOPを置く。
- サンキューレターやニュースレターで、口コミのお願いを記載する。
そして、投稿された口コミには、良い内容・悪い内容にかかわらず、必ず丁寧に返信することが極めて重要です。 誠実な返信は、投稿者だけでなく、それを見ている他のすべての見込み患者さんへのアピールになります。
【口コミ返信 例文】
▼ポジティブな口コミへの返信例
〇〇様
この度はご来院いただき、また嬉しい口コミをご投稿くださり、誠にありがとうございます。
症状が楽になったとのお言葉、スタッフ一同大変嬉しく拝見いたしました。今後も〇〇様のお体のサポートができるよう、精一杯努めてまいります。またのご来院を心よりお待ちしております。▼ネガティブな口コミへの返信例
〇〇様
この度は、ご期待に沿えるサービスを提供できず、大変申し訳ございませんでした。特に〇〇の点について、ご不快な思いをさせてしまいましたこと、深くお詫び申し上げます。
いただきましたご意見を真摯に受け止め、スタッフ全員で共有し、改善に努めてまいります。貴重なご意見をいただき、誠にありがとうございました。
写真と動画で院の「安心感」を伝える
初めて訪れる整骨院に対して、患者さんは「どんな雰囲気だろう?」「痛いことをされないかな?」といった不安を抱えています。 その不安を解消するのが、写真や動画です。
掲載すべき写真のリスト:
- 外観: 患者さんが迷わずたどり着けるように、建物全体や入り口の写真を掲載します。
- 内観: 受付、待合室、施術スペースなど、清潔感や院の雰囲気が伝わる写真を複数枚載せましょう。
- スタッフ: 院長やスタッフの笑顔の写真は、患者さんに安心感を与えます。
- 施術風景: 実際に施術している様子の写真(※患者さんの許可を得て)は、施術内容のイメージを具体的に伝えます。
プロに依頼しなくても、スマートフォンで明るく、整理整頓された状態で撮影するだけで印象は大きく変わります。定期的に新しい写真をアップロードすることも、情報の鮮度を保つ上で効果的です。
「投稿」機能で最新情報を発信し、信頼性を高める
Googleビジネスプロフィールには、ブログやSNSのように情報を発信できる「投稿」機能があります。 これを活用しない手はありません。
投稿内容の例:
- 臨時休診や営業時間の変更のお知らせ
- 新しい施術メニューの紹介やキャンペーン情報
- 季節の変わり目に気をつけたい健康に関する豆知識
- 院内のイベント報告
定期的に情報を更新することで、Googleから「このビジネスは活発に運営されている」と評価されやすくなります。 それだけでなく、ユーザーに対しても「きちんと運営されている信頼できる院」という印象を与えることができます。
「サービス(商品)」欄で施術メニューを分かりやすく提示
意外と見落とされがちなのが、「サービス」や「商品」の登録機能です。
ここに自院で提供している施術メニューを具体的に登録しておきましょう。
登録例:
- サービス名: 骨盤矯正プログラム
- 価格: 5,500円
- 説明: 産後の骨盤の歪みや、長時間のデスクワークによる姿勢の乱れを整えます。
このようにメニューを詳細に登録しておくことで、「〇〇市 産後 骨盤矯正」といった、より具体的な検索キーワードで表示される可能性が高まります。
整骨院・接骨院MEO対策の注意点とよくある失敗
MEO対策は効果的な集客手法ですが、やり方を間違えるとペナルティを受け、かえって評価を下げてしまうリスクもあります。
ここでは、特に整骨院・接骨院の先生方が陥りがちな失敗例と注意点を解説します。
院名へのキーワード詰め込みは逆効果
検索で有利になりたい一心で、正式な院名にキーワードを付け加えてしまうケースが見受けられます。
NG例: 「神戸三宮 肩こり腰痛専門 〇〇整骨院」
これはGoogleのガイドラインに明確に違反する行為です。ビジネス名は、看板や公的な書類に記載されている正式名称のみを使用するのが原則です。
ペナルティとして、検索順位の大幅な下落や、最悪の場合はビジネスプロフィールが停止されるリスクもあるため、絶対に行わないでください。
「治る」「効果No.1」はNG!広告ガイドラインを遵守する
整骨院・接骨院の広告には、柔道整復師法によって厳しい規制が設けられています。これはGoogleビジネスプロフィールの内容も対象となる可能性があります。
特に注意すべき表現:
- 効果効能の断定: 「必ず治る」「痛みが消える」といった表現。
- 最上級・比較優良表現: 「No.1」「日本一」「他院より優れている」といった根拠のない表現。
- ビフォーアフター写真: 科学的根拠が乏しいまま、劇的な変化を見せるような写真の掲載。
厚生労働省が定めるガイドラインを遵守し、患者さんに誤解を与えない誠実な情報発信を心がけましょう。 広告可能なのは、施術者の氏名や資格、院の名称・連絡先、施術日時など、事実に基づいた情報に限られます。
口コミの自作自演やインセンティブ提供のリスク
良い口コミを増やしたい気持ちは分かりますが、不正な手段に頼るのは非常に危険です。
禁止されている行為:
- 自作自演: 院のスタッフやその家族が患者を装って口コミを投稿する。
- インセンティブの提供: 「口コミを書いてくれたら割引」のように、謝礼や特典と引き換えに口コミを依頼する。
- 口コミの購入: 業者から偽の口コミを購入する。
これらの行為は、Googleのガイドライン違反であるだけでなく、2023年10月から規制が強化されたステルスマーケティングとして、景品表示法に抵触する可能性があります。
不正が発覚した場合、法的な罰則を受けるリスクはもちろん、患者さんからの信頼を根本から失うことになりかねません。
参考: 令和5年10月1日からステルスマーケティングは景品表示法違反となります。
よくある質問(FAQ)
ここでは、整骨院・接骨院の先生方からよくいただくMEO対策に関する質問にお答えします。
Q: MEO対策は自分でもできますか?費用はかかりますか?
A: はい、ご自身で実践可能です。Googleビジネスプロフィールの登録・運用は無料で始められます。
この記事で紹介した手順に沿って進めれば、専門業者に依頼せずとも基本的な対策は十分に行えます。
ただし、より高度な分析や継続的な運用に時間を割けない場合は、専門業者への依頼も選択肢の一つです。その際の費用相場は月額3〜5万円が主流です。
Q: MEO対策の効果はどれくらいで出ますか?
A: 一概には言えませんが、一般的には3ヶ月から6ヶ月程度で検索順位の上昇や問い合わせの増加といった効果を実感し始めるケースが多いとされています。
地域の競合状況や対策の実施度合いによって期間は変動します。重要なのは、一度設定して終わりではなく、継続的に情報を更新し、口コミに対応していくことです。
Q: ネガティブな口コミを書かれたらどうすればいいですか?
A: まずは感情的にならず、真摯に受け止める姿勢が重要です。
事実確認を行い、もし院側に非があれば誠実に謝罪し、具体的な改善策を提示しましょう。
事実無根の誹謗中傷である場合は、冷静に事実と異なる点を指摘しつつ、あくまで丁寧な言葉遣いを心がけてください。
誠実な対応は、そのやり取りを見ている他のユーザーからの信頼を得る機会にもなります。
Q: どんな写真を載せれば効果的ですか?
A: 患者さんが来院前に抱く不安を解消する写真が効果的です。
具体的には、①院の場所が分かる外観、②清潔感が伝わる受付や待合室、③施術スペースの様子、④スタッフの笑顔の写真、⑤実際の施術風景(患者さんの許可を得て)などが挙げられます。
プロに頼まなくても、スマートフォンで明るく、整理整頓された状態で撮影するだけでも印象は大きく変わります。
Q: 広告ガイドラインがよく分かりません。何に気をつければいいですか?
A: 整骨院・接骨院の広告では、柔道整復師法により表現が厳しく制限されています。
特に「〇〇が治る、改善する」といった効果効能を断定する表現や、「No.1」「専門」といった最上級・優良誤認を招く表現は避けなければなりません。
広告可能なのは、施術者の氏名や資格、院の名称・連絡先、施術日時など、事実に基づいた情報に限られると覚えておきましょう。
まとめ
ここまで、整骨院・接骨院の先生方が明日から取り組めるMEO対策について、具体的な手順と成功のポイントを解説してきました。
MEO対策は、一度設定すれば終わりというものではなく、日々の情報発信や患者さんとのコミュニケーションの積み重ねが成果に繋がります。
これは、技術を磨き、患者さん一人ひとりと向き合う院の経営そのものと非常によく似ているのではないでしょうか。
この記事を参考に、まずはご自身のGoogleビジネスプロフィールの情報を見直すことから始めてみてください。
そして、もし運用でお困りのことや、MEOだけでなくWEB集客全体を強化したいとお考えでしたら、いつでも私たちにご相談ください。貴院の成功を、誠心誠意サポートさせていただきます。




