SNS集客コラム

X(旧Twitter)企業アカウント運用 | 成功事例と実践方法を徹底解説

SNS集客

神戸でWEBマーケティング会社を経営して14年、多くの中小企業の社長様から「X(旧Twitter)を始めたはいいが、何を投稿すればいいか分からない」「本当に集客や採用に繋がるのか?」といったご相談をいただきます。

Xは、その拡散力とリアルタイム性から、中小企業にとって強力な武器になり得ますが、やみくもな運用では成果は出ません。
この記事では、多くの企業様と伴走してきた経験に基づき、Xの企業アカウント運用を成功に導くための具体的な実践方法と成功事例を徹底解説します。

【この記事の結論】X企業アカウント成功の3つの鉄則

  • 鉄則1:目的を明確にする
    「認知度向上」「採用強化」など、何のために運用するのかを最初に決めましょう。目的がブレると、誰にも響かない発信になります。
  • 鉄則2:価値提供に徹する
    宣伝は2割、残り8割は「お役立ち情報」など、読者にとって価値のある情報を発信しましょう。信頼関係がファンを育てます。
  • 鉄則3:継続を最優先する
    毎日投稿よりも、無理なく続けられる頻度で質の高い発信を継続することが最も重要です。まずは週2〜3回の投稿から始めましょう。

なぜ今、中小企業こそX(旧Twitter)を運用すべきなのか?

「SNSは大企業がやるものだろう」「うちはBtoBだから関係ない」そう思われている経営者の方も少なくないのではないでしょうか。
しかし、むしろ限られた予算と人員で戦う中小企業にこそ、Xは大きな可能性をもたらします。

Xが持つ「拡散力」と「リアルタイム性」という強力な武器

Xの最大の魅力は、なんといっても「リポスト(旧リツイート)」による圧倒的な拡散力です。
面白い、あるいは有益だと感じた投稿は、ユーザーの手によって次々と拡散され、ときには広告費を一切かけずに何万人、何十万人もの人に情報を届けることができます。

また、リアルタイム性に優れているため、新製品の告知やセールの案内、イベントの速報など、「今」伝えたい情報を瞬時に発信できるのも大きな強みです。
これは、多額の広告費をかけられない中小企業にとって、非常に強力なマーケティングツールと言えるでしょう。

顧客との直接的な関係構築でファンを育てる

Xは一方的な情報発信の場ではありません。
ユーザーからのリプライ(返信)や「いいね」に反応したり、アンケート機能で意見を募ったりすることで、顧客と直接コミュニケーションをとることができます

この対話を通じて、顧客のリアルな声を聞き、商品開発やサービス改善に活かすことも可能です。
同じ経営者として申し上げるなら、お客様の声ほど貴重なものはありません。
誠実なコミュニケーションを続けることで、単なる顧客ではなく、企業の「ファン」を育て、長期的な関係を築くことができるのです。

採用活動におけるミスマッチを防ぐ新たな一手

求人媒体に高い費用を払っても、なかなか良い人材に出会えない。
これは多くの中小企業が抱える悩みです。
Xは、この採用の課題を解決する新たな一手になり得ます。

求人情報だけでは伝わらない「会社のリアルな雰囲気」や「社員の人柄」「日常の何気ない風景」などを発信することで、企業のカルチャーに共感する人材に直接アプローチできます。
これは、入社後のミスマッチを防ぎ、定着率を高める上でも非常に効果的です。
実際に、X採用を成功させている企業は年々増えています。

X企業アカウントの始め方:開設から初期設定までの5ステップ

X運用のメリットをご理解いただけたところで、ここからは具体的な始め方を解説します。
アカウントの開設自体は難しくありませんが、ビジネスで成果を出すためには、最初の「初期設計」が非常に重要です。

ステップ1:目的とターゲット(ペルソナ)を明確にする

まず最初に、「誰に、何を伝えて、どうなってほしいのか」を明確にしましょう。
ここが曖昧なまま始めると、投稿内容に一貫性がなくなり、誰にも響かないアカウントになってしまいます。

【目的の例】

  • 認知度向上: 自社の商品やサービスをもっと多くの人に知ってもらいたい。
  • ブランディング: 企業の専門性や親しみやすいイメージを伝えたい。
  • 販売促進: ECサイトへの流入を増やし、売上を向上させたい。
  • 採用強化: 自社の魅力に共感してくれる未来の仲間と出会いたい。

目的が決まったら、その情報を届けたいターゲット(ペルソナ)を具体的に設定します。
年齢、性別、職業、興味関心などを細かく設定することで、発信するメッセージがよりシャープになります。

ステップ2:アカウントの開設とプロフィール設定のコツ

目的とターゲットが決まったら、いよいよアカウントを開設します。
手順は以下の通りです。

  1. Xの公式サイト(x.com)またはアプリから「アカウントを作成」を選択。
  2. 名前(会社名)、電話番号またはメールアドレス、生年月日を入力。
  3. 届いた認証コードを入力し、パスワードを設定。
  4. プロフィール画像(ロゴなど)、ヘッダー画像、自己紹介文、場所、ウェブサイトURLを設定。

特に重要なのがプロフィールです。
ユーザーはプロフィールを見て、そのアカウントをフォローするかどうかを数秒で判断します。
「このアカウントをフォローすると、どんないいことがあるか」が一目でわかるように、以下の要素を盛り込みましょう。

  • 誰が(会社名・事業内容)
  • 何を発信しているのか(投稿内容の要約)
  • フォローするメリット(有益な情報、お得な情報など)
  • 会社の場所や公式サイトURL

ステップ3:セキュリティ設定で乗っ取りリスクを防ぐ

企業アカウントで意外と見落としがちなのが、セキュリティ設定です。
アカウントが乗っ取られてしまうと、企業の信用を大きく損なう事態になりかねません。

必ず、「二要素認証」を設定しておきましょう。
これは、パスワードに加えて、スマートフォンアプリやSMSに届く確認コードを入力しないとログインできないようにする仕組みです。
「設定とプライバシー」→「セキュリティとアカウントアクセス」→「セキュリティ」から設定できます。

参考: Xの2要素認証(2FA)を使用する方法

ステップ4:運用ルールと「中の人」のキャラクター設定

複数人でアカウントを運用する場合は、事前に運用ルールを定めておくことが不可欠です。
投稿内容のダブルチェック体制や、ユーザーからのコメントへの対応方針などを決めておきましょう。

また、投稿のトーン&マナー(トンマナ)を統一するために、「中の人」のキャラクターを設定するのも効果的です。
親しみやすいキャラクター、専門家タイプのキャラクターなど、自社のブランドイメージに合った設定をすることで、投稿に一貫性が生まれ、ユーザーに親近感を持ってもらいやすくなります。

ステップ5:最初の投稿でアカウント開設を知らせよう

すべての設定が完了したら、いよいよ最初の投稿です。
難しく考える必要はありません。まずはアカウントを開設したことを知らせる、シンプルな挨拶から始めましょう。

【最初の投稿の例】
「はじめまして!神戸で中小企業のWEB集客を支援している株式会社SELF ACHIEVEです。本日より、公式Xアカウントを開始しました!このアカウントでは、中小企業の経営者様やマーケティング担当者様に役立つ情報を発信していきます。どうぞよろしくお願いいたします!」

このように、自己紹介と今後の発信内容を予告することで、フォロワーに期待感を持たせることができます。

中小企業のX運用を成功させる7つの実践方法

アカウントを開設しただけでは、成果には繋がりません。
ここからは、中小企業が限られたリソースの中でX運用を成功させるための、7つの具体的な実践方法をご紹介します。

1. 宣伝2割、価値提供8割の法則を徹底する

最もやってはいけないのが、自社の商品やサービスの宣伝ばかりを投稿することです。
ユーザーは広告を見るためにXを使っているのではありません。

大切なのは、「宣伝:2割、価値提供:8割」のバランスです。
ターゲットにとって有益な情報(お役立ちノウハウ、業界の裏話、関連ニュースなど)を中心に発信し、「このアカウントはフォローする価値がある」と思ってもらうことが重要です。
信頼関係が構築できれば、たまにある2割の宣伝も自然に受け入れてもらえます。

2. フォロワーとの積極的なコミュニケーションを心がける

Xは双方向のコミュニケーションツールです。
リプライや「いいね」をもらったら、できる限り丁寧に返信したり、「いいね」を返したりしましょう。
こちらから関連性の高い投稿にコメントしたり、アンケート機能を使ったりするのも効果的です。

こうした地道な対話の積み重ねが、エンゲージメント(ユーザーの反応)を高め、コミュニティを形成し、熱心なファン獲得へと繋がっていきます。

3. ハッシュタグを戦略的に活用して認知を拡大する

ハッシュタグ(#)は、投稿をより多くの人に届けるための強力なツールです。
投稿内容に関連するキーワードはもちろん、業界でよく使われるハッシュタグや、その時に話題になっているトレンドのハッシュタグを効果的に活用しましょう。

【ハッシュタグの例】

  • 一般的なキーワード: #Webマーケティング #中小企業
  • 地域名: #神戸 #兵庫
  • 独自のハッシュタグ: #今日のセルフアチーブ

ただし、つけすぎは逆効果になることもあります。
投稿内容と関連性の高いものを、1投稿あたり2〜4個程度に絞るのがおすすめです。

4. 投稿の頻度とタイミングを最適化する

投稿は、ターゲット層がXを最も利用している時間帯を狙って行うのが効果的です。
例えば、BtoB企業であればビジネスパーソンがアクティブな平日の朝(通勤時間)、昼休み、夕方(退勤後)などが考えられます。

最適な時間帯を見つけるには、無料の「Xアナリティクス」などを活用し、どの時間帯の投稿が最も反応が良いかを分析することが重要です。

5. 画像や動画を活用して視覚的にアピールする

タイムライン上では、テキストだけの投稿よりも、画像や動画付きの投稿の方が圧倒的にユーザーの目を引きます。
実際に、画像や動画付きの投稿はエンゲージメントが高くなる傾向にあります。

中小企業でも、スマートフォン一つで簡単に魅力的なコンテンツは作成できます。
オフィスの様子、社員紹介、製品の簡単な使い方動画など、テキストでは伝わりにくい情報を視覚的にアピールしましょう。

6. 定期的な分析で改善を繰り返す(PDCA)

X運用は「投稿して終わり」ではありません。
必ず定期的に成果を振り返り、改善を繰り返すPDCAサイクルを回すことが成功の鍵です。

Xに標準で備わっている無料の分析ツール「Xアナリティクス」を使えば、以下のようなデータを確認できます。

  • インプレッション: 投稿が表示された回数
  • エンゲージメント: 「いいね」、リプライ、リポストなどの反応の総数
  • プロフィールへのアクセス数
  • フォロワー数の推移

どの投稿の反応が良かったのか、なぜ良かったのかを分析し、次の投稿内容や発信方法に活かしていきましょう。

7. 無理なく継続できる運用体制を構築する

中小企業の経営者様からよく聞くのが、「忙しくて毎日投稿できない」という悩みです。
そのお気持ちは痛いほどよく分かります。

しかし、大切なのは投稿の頻度よりも「継続すること」です。
無理に毎日投稿を目指して途中で挫折してしまうよりは、週に2〜3回でも、質の高い投稿をコンスタントに続ける方がはるかに効果的です。
まずは自社にとって無理のない運用体制を構築することから始めましょう。

【業界別】X企業アカウントの成功事例から学ぶ

ここでは、実際にX運用を成功させている企業の事例を、業界別にご紹介します。
自社で運用する際のヒントがきっと見つかるはずです。

BtoC企業の成功事例:顧客との対話でファンを増やす

BtoC(企業対消費者)ビジネスでは、顧客との親密なコミュニケーションがファンの育成に直結します。

ローソン(@akiko_lawson)
コンビニ大手ローソンのアカウントは、新商品の情報だけでなく、ユーザー参加型のキャンペーンや親しみやすい「あきこちゃん」のキャラクターで人気を博しています。ユーザーとの積極的な対話を通じて、巨大なファンコミュニティを形成している代表例です。

私が支援した阪神間の飲食店様でも、日替わりランチの紹介だけでなく、店主の人柄が伝わる投稿や、お客様との心温まるエピソードを発信し続けた結果、常連客との絆が深まり、新規顧客の来店にも繋がった事例があります。

BtoB企業の成功事例:専門性と親しみやすさで差別化

「BtoB(企業間取引)はXに向かない」というのは誤解です。
専門的な情報を分かりやすく発信したり、「中の人」のキャラクターで親しみやすさを演出したりすることで、他社との差別化を図れます。

上村紙株式会社(@umk_100yenMEMO)
創業100年を超える京都の紙・紙製品メーカーですが、「おはMEMO~ん」という独特の挨拶を使う「中の人」のキャラクターが人気を集めています。専門的な製品を扱いながらも、オリジナルキャラクターを活用したユーモアあふれる投稿で多くのファンを獲得し、企業の認知度向上と親しみやすいブランドイメージの構築に成功しています。

専門知識の発信は、業界内での信頼性や権威性を高めることにも繋がります。

採用目的の成功事例:会社の魅力を伝えて応募に繋げる

採用を目的としてXを運用し、大きな成果を上げている企業も増えています。

テレビ東京 採用公式(@tx_recruit)
テレビ局の採用アカウントとして、番組制作の裏側や社員インタビュー、社内のイベントの様子などを積極的に発信しています。 求人サイトだけでは伝わらない「働く現場のリアル」を伝えることで、学生からの共感と興味を引き出し、応募に繋げています。

会社のカルチャーや働く人の魅力を伝えることは、給与や待遇といった条件だけでは測れない「この会社で働きたい」という動機形成に極めて有効です。

絶対に避けたい!企業アカウントの炎上リスクと対策

Xの拡散力は諸刃の剣であり、常に「炎上」のリスクが伴います。
経営者としては、このリスクを正しく理解し、万全の対策を講じておく必要があります。

なぜXは炎上しやすいのか?その仕組みを理解する

Xが炎上しやすい理由は、その特性にあります。

  • 高い拡散力: 不適切な投稿が瞬く間に拡散される。
  • 匿名性: ユーザーが匿名で気軽に批判的なコメントを投稿しやすい。
  • リアルタイム性: 情報がすぐに広まり、一度燃え上がると鎮火が難しい。

これらの特性を理解しておくことが、炎上対策の第一歩です。

炎上の主な原因と「やってはいけない」投稿

過去の炎上事例を見ると、その原因はいくつかのパターンに分類できます。

【炎上の主な原因】

  • 不適切な発言: 差別的、暴力的、非倫理的な内容。
  • 誤った情報の投稿: 事実確認が不十分な情報の拡散。
  • 公私混同: 担当者が個人アカウントと間違えて投稿(誤爆)。
  • 顧客への不誠実な対応: クレームに対する不適切な対応が拡散される。
  • ステルスマーケティング(ステマ): 広告であることを隠して商品やサービスを宣伝する行為。

特に、政治、宗教、ジェンダーなど、意見が分かれるセンシティブな話題に企業アカウントが触れるのは、細心の注意が必要です。

炎上を防ぐための具体的な予防策

炎上は、事前の対策によってそのリスクを大幅に減らすことができます。

SNS運用ガイドラインの策定

投稿して良い内容・ダメな内容、言葉遣い、緊急時の連絡体制などを明文化し、全社で共有します。

投稿前のダブルチェック体制

担当者一人の判断で投稿せず、必ず複数人で内容を確認するフローを構築します。

担当者へのリテラシー教育

定期的に研修を行い、SNSのリスクや最新の炎上事例について学ぶ機会を設けます。

もし炎上してしまったら?冷静に対応するための手順

万全の対策をしていても、炎上が起きてしまう可能性はゼロではありません。
もし炎上してしまった場合は、冷静かつ迅速な対応が求められます。

  • 迅速な事実確認: 何が起きているのか、投稿内容に誤りはないか、正確な情報を把握します。
  • 真摯な謝罪: 企業側に非がある場合は、変に言い訳をせず、速やかに謝罪文を投稿します。
  • 経緯の説明と再発防止策の提示: なぜ問題が発生したのかを説明し、今後の具体的な再発防止策を示します。
  • 不適切な投稿の削除: 必要に応じて、原因となった投稿を削除します。

パニックにならず、誠実な姿勢で対応することが、被害を最小限に食い止める鍵となります。

よくある質問(FAQ)

Q: Xの企業アカウントは無料で始められますか?

A: はい、Xのアカウント作成と基本的な運用は無料です。 広告を出稿する場合や、認証バッジ(青や金のチェックマーク)を取得する有料プラン「Xプレミアム」を利用する場合は費用が発生します。

Q: 毎日投稿しないとダメですか?

A: 必ずしも毎日投稿する必要はありません。大切なのは投稿の質と継続性です。無理な目標を立てて続かなくなるよりも、週に2〜3回でも、ユーザーにとって価値のある情報をコンスタントに発信し続ける方が効果的です。

Q: フォロワーがなかなか増えません。どうすればいいですか?

A: まずは、ターゲットにとって有益な情報を発信し続けることが基本です。その上で、こちらから積極的にフォローや「いいね」をする、関連性の高い投稿にリプライする、ハッシュタグを活用する、キャンペーンを実施するなどの施策を試してみてください。結果を焦らず、地道なコミュニケーションを続けることが重要です。

Q: BtoB企業でもX運用の効果はありますか?

A: はい、大いにあります。製品の専門的な解説、業界ニュースへの見解、社員の専門性をアピールすることで、業界内での信頼性や権威性を高めることができます。 また、親しみやすい投稿で企業のイメージアップを図り、採用活動に繋げている成功事例も多数あります。

Q: 炎上が怖くてなかなか投稿できません。

A: そのお気持ちはよく分かります。炎上を防ぐためには、まずSNS運用ガイドラインを社内で策定し、投稿前に複数人で内容をチェックする体制を整えることが重要です。 公序良俗に反する内容や、政治・宗教など意見が分かれる話題は避けるようにしましょう。リスクを正しく理解し、対策を講じることで、安心して運用できます。

まとめ

Xの企業アカウント運用は、単に情報を発信するだけの場ではありません。
顧客と対話し、ファンを育て、時には未来の仲間と出会うための強力なコミュニケーションツールです。

この記事で解説した、目的の明確化から具体的な実践方法、そしてリスク対策までを一つひとつ着実に実行すれば、中小企業でも必ず成果に繋がります。

大切なのは、画面の向こうにいる「人」を常に意識し、誠実なコミュニケーションを継続することです。
まずはこの記事を参考に、自社ならではのX運用を始めてみてください。
もし運用でお困りのことがあれば、いつでも私たちにご相談いただければと思います。

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